保育について

園の広場

つぼみぐみ【自分でできるよ!】

 防寒着はファスナーを開けてあげたり袖を少し引っ張ってあげたりすると、ほとんどの子が自分で脱げるようになり、ロッカーにも片付けることができます。トレーナーも、高月齢児は、保育者と一緒に裾を持って頭を入れようとしたり、低月齢児も袖の入り口を知らせてもらいながら腕を入れたりなど、個々に合わせ無理なく取り組んでいます。そして、給食が大好きな子ども達は、食事が普通食・刻み食になり、スプーンの使用も頑張っています。声を掛けると意識してスプーンですくってみようとしたり、すくって口へ運んだりが、だいぶんできるようになりました。自分で出来た時の子ども達は、「ほら見て!」と言わんばかりに、最高の表情を見せてくれます。

3月の目標

*一人ひとりの健康状態を把握し、快適に過ごせるようにする
*春の気配を感じながら、友達や様々な人との関わりを持ち、一緒に遊ぶことを楽しむ
*安心できる環境の中で、進級への準備等を行っていく

ももぐみ【もうすぐすみれ組!】

 年明けから、進級に向けて朝や帰りに自分の持ち物を決まった場所へ片付ける練習をしています。最初は保育者に知らせてもらいながら一緒にしていましたが、何度かするうちにやり方が分かり、登園すると自ら手拭きタオルや枕、歯磨きセットを決まった場所にかけたり、健康カードをかごの中に入れたりなど上手にできるようになってきました。夕方も、自分のリュックを持ってきたり、タオルや歯磨きセットをリュックの中に片付けたりなど保育者と一緒に頑張っています。進級に向けて身の回りのことを自分でしようと頑張っている子ども達なので、手をかけ過ぎずに見守ったり励ましの声をかけたりしながら『自分で』の気持ちを高めていきたいと思っています。また、出来た時は、たくさん褒めて自信へと繋がるようにしていきたいです。

3月の目標

*進級への期待を持ちながら、簡単な身の回りのことをしようとする
*春の訪れを感じながら、保育者や友達と関わりながら様々な遊びを楽しむ

すみれぐみ【カスタネット遊び】

 みんなで自分のカスタネットを使って遊びました。「どの指にゴムをつけるのかな?」と問いかけると、以前、保育園のカスタネットで遊んだことを思い出し「お兄さん指!」と答える子もいました。友達の名前や果物の名前を声に出し、それに合わせてお友達と一緒に音をだしたり、子ども達が好きな歌に合わせて音を出したりして楽しみました。すみれ組では、一年間、いろいろな音楽的要素がはいった表現遊びを取り入れてきましたが、できる・できないは別にして子ども達は、歌、楽器遊び、リトミック(身体表現)、ダンスなどが大好きになりました。音楽は、音楽的能力だけでなく、運動や言葉、表現(感受性)など様々な能力に関連しよい働きがあると言われています。今後も子ども達と楽しく音楽(表現)に触れていきたいです。

3月の目標

*進級することに期待をもち、身の回りのことを自分で行っていく
*春の訪れを感じながら、戸外で体を動かして遊ぶことを楽しむ

たんぽぽぐみ【みんなの『もの』も大切に】

 最近、自分の持ち物は大切にするけれど、共同で使う物は雑に扱うことが目につきます。具体的に、みんなで使う物をどのように扱うといいか、身近な「おもちゃ」について考えてみました。すると「投げたり叩いたりすると壊れのるので大事に使う。」「ぐちゃぐちゃだと、どこにあるか探さないといけない。」「おもちゃがなくなると遊べない」等といろいろな声が聞かれました。みんなで使う物は自分だけでなく、次に使う人のことも考えないといけないことわかりましたが、まだまだ一人一人が意識するのは難しいです。でも、中には自ら落ちているおもちゃを拾い片付けてくれたり、トイレのスリッパを並べてくれたりする子もいます。『もの』を大切にするということは、将来、回りの人を思いやり気遣いができる人に繋がります。

3月の目標

*室内外の気温差に留意し、衣服調節を行いながら健康に過ごせるようにする
*進級に向け期待を膨らませながら、出来ることは自分で行い自信を持って行動しようとする
*身近な春の自然に触れ、春の訪れを感じる

ゆりぐみ【自信をもってお話ができるようになりました】

 進級時、普段は大きい声で話すのに人前に立つと話せなかったり小さな声になったりする子が多いことが気になり、年間を通して人前で話す機会を多く取り入れていきました。毎日順番に行っている当番活動の中に自己紹介を取り入れたり、絵画制作後に作品紹介を行う場をつくったりすることで、個時差はありますが、クラスの友達の前では発表ができるようになってきました。そして、後期には劇遊び等を行い他のクラスの友達の前でも、堂々と発表をすることができるようになりその成長を嬉しく思いました。保育者に褒められたり、回数を重ねて自信がついたことはもちろんですが、人に伝えることで共感してもらえる喜びを感じたことも成長に繋がったようです。年長児になると園の代表として人前に出る機会が増えてくるので、その活躍を楽しみにしたいと思います。

3月の目標

*気温差や活動に応じた生活の仕方を知り、健康に過ごせるようにする。
*進級に期待を持ち、意欲的に行動する。
*身近な自然の変化に気付き、春の訪れに関心を持つ。

さくらぐみ【楽しかったクッキング】

 最後のクッキングで「マドレーヌ」を作りました。事前に材料を聞いてきたり、卵を割る練習までしてきた子もいました。はじめて使用した『コーンスターチ』『ベーキングパウダー』に「何それ?」と言っていましたが、サクサクの食感やふっくら膨らますための材料であることを知ると「すごい!」と出来上がりがさらに楽しみになったようです。焼く工程では「うわっ、お山みたい」と大興奮でした。出来上がったマドレーヌは、今回は自分達が食べるだけでなく、お世話になった先生達にもラッピングしてプレゼントしました。クッキングを通して、食べ物の大切さ、一つの食べ物ができるまでにいろいろな人が関わっていること等を知り感謝の気持ちをもつことができました。小学校にいってもその気持ちを忘れないでほしいと思います。

3月の目標

*生活に必要な習慣や態度を身に着け、自信を持って生活する
*たくさんの人との出会いに感謝しながら、充実した園生活を送る
*感じたことや経験したことを文章や言葉で表現する

つぼみぐみ【トイレで しーっ】

 高月齢児は、布パンツ着用を少しずつ始めました。寒い為間隔が近く失敗もありますが、失敗を繰り返すうちに濡れて気持ち悪いと感じ、それを知らせようとすることで成功へと繋がります。失敗を叱るのではなく「気持ち悪いね」「きれいにしようね」と共感するような関りをもち、安心して仕草や態度で知らせることができるようにしていきたいです。また、タイミングがあいオマルや便器で排尿ができたときも一緒に共感してあげて下さい。
【トイレトレーニングのポイント】
➀オマル・便器に座ることに慣れる。嫌がるときは無理しないようにする。
②座るポイントは、オムツが濡れていない時や食後や睡眠後など生活の節目に誘うとリズムがつきやすい。

2月の目標

*一人ひとりの体調に留意し、寒い時期を元気に過ごせるようにする
*冬の自然に興味を持ち、見たり触れたりして遊びを楽しむ

ももぐみ【乾布摩擦頑張っています】

 お昼寝前にみんなで乾布摩擦をしています。クルクル巻いた大きなタオルを、小さな手でしっかり持って「ここどこ?」と尋ねると「おっぱーい」と嬉しそうに答え、両手を左右にゴシゴシと動かします。手を下にずらして「ここはどこ?」と尋ねると、またしても「おっぱーい」と答える子ども達。「違うよ、お腹だよ」と楽しい言葉のやり取りの中、体の部位を知らせながら行っています。背中は列になって、お友達の背中を「いーち、にーい、さーん…」と数をかぞえながら擦ります。しだいに身体はポカポカあったかくなり、気持ちよくお昼寝ができます。洋服の上からでも皮膚に刺激を与えることで血行がよくなり体温が上昇することで免疫力を高めることができるそうです。ご家庭でも一緒にされてみませんか。

2月の目標

*自分でしようとする意欲を大切にしながら、できることに喜びや自信を持てるようにする
*簡単な約束を知らせてもらいながら、身体を動かす遊びを楽しむ

すみれぐみ【楽しかったお正月遊び】

 お正月遊びで凧揚げをしました。自分たちで作った凧を持って外に出ると「早く飛ばしたい!」「どうやってするのかな?」とやる気満々の子ども達。当日は風があまりなく、苦戦していましたが、風に乗って凧が揚がると「先生できた~!」と大喜びでした。またクラスだけでなく異年齢児とも、色々な正月遊びに触れることができました。かるた取りでは遊びを年長児が進めてくれ、絵札を並べ準備をする間、〝まだかな~“と札を囲みながら目を輝かせていました。年長児が字札を読みあげると、きょろきょろしながら絵札を探し、見つけると身を乗り出しながら全身で札に手を伸ばして付き、皆で大盛り上がりのかるた取りでした。大きい子に遊び方を教えてもらいながらクラスとはまた違ったお正月遊びを楽しむことが出来ました。

2月の目標

*簡単な身の回りのことを促されたり、見守られたりするなか自分で行い出来る喜びを感じる
*いろいろな遊びの中で、気持ちや自分の思いを言葉で表現したり友達や保育者と言葉のやりとりを楽しんだりする。

たんぽぽぐみ【お正月遊びって楽しいね】

 先月はお正月遊びを楽しみました。中でも、一番盛り上がったのが“カルタ遊び”で、まだ文字が読めない子ども達は、保育者が読む札を一生懸命聞きながら絵札とにらめっこ!札を取りたいあまり、焦ってお手つきをしたり、自分が取りやすいように札を傍らに集めたり、時には一斉に手を伸ばし「僕が先だった!」と札の取り合いになることもありました。勝ちたいため誰もが必死でトラブルになることも度々です。しかし、ルールを改めて確認すると素直に聞き入れ遊びを継続的に楽しめていました。また、繰り返して遊ぶことで、自分の名前の文字を探したり、とれた数や量を友達と比べたりして学びにも繋がっていました。 昔から受け継がれた遊びには、子ども達の成長を育む遊びがたくさんあるので、これからも取り入れていきたいです。

2月の目標

*寒い時期の過ごし方を知らせ、安全で健康に過ごせるようにする
*冬の生活の仕方が身につき、自分でしようとする
*寒さに負けず、冬の自然を見たり触れたりし、体を動かして遊ぶことを楽しむ

ゆりぐみ【食べ物の栄養について】

 赤・黄・緑の栄養素について話をしました。そして、自分で考えて数種類の食材をそれぞれの色の部屋に分類していきました。わからないなりにも「ここかな?」「お肉は赤よね」と考える姿が見られ、最後は答え合わせまで、みんなでできたので「これは緑か~」と気付き、学びになったようでした。中には、なかなか家庭で食事を食べない子に、それぞれの食材の栄養素を知らせながら食べるよう声をかけているご家庭もいらっしゃいました。その子から「牛乳はカルシウムだよね。」という嬉しい発言も聞かれました。日々の取り組みが、こういう場面で見られ日々の積み重ねの大切さを再確認しました。

2月の目標

*健康に過ごせるよう手洗い・うがい・威風の調整をするなど、冬の生活に必要な習慣を身につける
*友達と共通のイメージをもって遊びを進めたり、工夫したりする楽しさを味わう
*雪や氷、霜柱などの自然事象を見たり、触れたりしながら興味・関心をもつ

さくらぐみ【おもいやり】

 生活や遊びの中で、人にぶつかり相手が痛がっていると「ただぶつかっただけたい」とか「ごめんって言った!」という男の子がいました。故意的にしていないと、相手の立場に立って考えられなかったり「ごめん」と言えば全て解決すると思っていたりする子がいます。「相手の立場になってごらん」「気持ちを込めて謝るんだよ」と言っても言葉で知らせていくことはなかなか難しいことです。しかし、「わくわく広場(異年齢児遊び)」等では自ら小さい子の手をとり「こっちよ」「こうするとよ」と優しく声をかけている姿が見られます。小さい子には優しくできても同年齢だとプライドもあり、ちょっとしたことでも対立が起きるようです。いろいろな人と関わる中で相手の痛み、悲しさを知らせていきたいです。

2月の目標

*冬の健康な過ごし方がわかり、自ら気をつけて生活しようとする
*一つの目的に向かって互いに協力したり、認めあったりする中で仲間意識を深めていく
*身近な冬の自然事象に自ら関り、考えたり、調べたりしながら関心を高める