保育について

園の広場

つぼみぐみ【動けるようになったよ】

 動きがますます活発になり、ハイハイやつかまり立ちなどをして、好きなおもちゃを見つけて楽しんでいる子ども達。親心としては、早く一人で歩けるようになってほしいとお思いでしょうが、独り歩きの前に行うハイハイは、体と脳の発達にとって非常に大切な動きです。ハイハイをする期間が短かったり、ハイハイを飛ばして歩きだしたりすると、発達が成熟せず体や脳が未熟なままで、その後の発達に影響を与えてしまう可能性もあります。ハイハイは、首や肩の筋肉、背筋、腹筋、手指の筋肉をたくさん使い、運動の基礎能力を育てます。また、目と手、手と足など二つ以上の部位を同時に使う動作も、ハイハイをすることで上手にできるようになり、転倒しそうな時に危険を察知し、手をだすなど危機回避能力も育ちます。成長してから良い姿勢、歩行にもつながるハイ運動。危険なものを取り除き思う存分ハイハイができる環境を作ってあげましょう。

8月の目標

*暑さによる体調の変化に留意し、水分補給や休息を十分にとりながら、快適に過ごせるようにする。
*保育者と一緒に夏の自然に触れ、一人ひとりに合わせたダイナミックな遊びを楽しむ。

ももぐみ【感触遊び】

 先月は、様々な感触に触れて遊びました。水を含んだスポンジでは手でギュッと握りしめ、水が出てくる面白さを味わい、水風船ではプニュプニュした感触が気持ちよく、力いっぱい握りしめた拍子に風船が割れてしまいビックリしていた子もいました。また中庭の芝生では、「チクチク痛い!」と言い、手だけでなく足でも感触楽しむことができました。感触遊びを通して、五感が刺激され、開放感や楽しさを声や表情に出すことで情緒の安定にもつながりますので、ご家庭でも身近な素材を使って感触遊びを楽しまれてみて下さい。

8月の目標

*夏期の保健、衛生に留意し環境を整え快適に過ごせるようにする。
*夏ならではの素材、自然物に触れ、体を動かして遊ぶことを楽しむ。

すみれぐみ【夏祭りたのしかったよ!】

 今年度の夏祭りはコロナウイルスのため子ども達だけで行いましたが、初めはちゃんとブースを回れるのかとても不安でした。しかし、年長児や学童児に手を引かれいろいろなブースを回り楽しむことができました。好奇心旺盛な子は、お兄さん・お姉さんを待てず一人で移動し、お兄さんたちが「どこに行ったかな?」と探す場面や逆にマイペースな子は、お兄さんたちが先に行ってしまい迷子になってしまうというハプニングなどもありました。でも、終了後は、「お兄ちゃんとゲームをしたよ。」「お姉ちゃんとお面を作ったよ。」と嬉しそうに報告してくれ楽しかった様子が伺えました。親子で楽しむということはできませんでしたが、異年齢児と関わることで「お兄さん・お姉さんてすごいな。」という気持ちや、年上の子の様子を見て模倣しながら経験し学ぶこともできました。今年は運動会のちびっこリレーにも参加するすみれ組さん。たくさんのお兄さん・おねえさんと仲良くなってほしいなと思っています。

8月の目標

*一人ひとりの健康状態を把握し、活動と休息のバランスをとりながら快適に過ごせるようにする。
*保育者や友達と季節の自然や生き物を見たり触れたりし、興味を持ち夏ならではの遊びを楽しむ。

たんぽぽぐみ【お手伝い楽しいな!】

 自分で出来ることはなんでも『やってみたい!』と思う子ども達、最近ではお手伝いを積極的にやろうとする姿が見られ、お昼寝後のゴザを丸めたり、おやつのお皿やコップを配り、洗濯物のタオルをたたんでくれたりしています。「自分が!」という気持ちからトラブルになることがありますが、「一緒にしたらどうかな?」「二人で仲良く頑張ってくれたら嬉しいな。」と声をかけるとすぐに笑顔になって力を合わせてできる子もいれば、切り替えに時間がかかる子など様々です。しかし、少しずつ子ども達同士で「一緒にするんだよ。」「○○君、お手伝いしてあげる。」などと声をかけあい、友達と一緒にする喜び・楽しさを感じられるようになってきています。感謝の気持ちを伝えながらやり遂げた達成感や喜び・自信へとつなげていきたいです。

8月の目標

*夏の健康・安全に留意し、快適に過ごせるようにする。
*夏の生活の仕方がわかり、簡単な身の回りのことを自分でしようとする。
*保育者や友達と一緒に夏の開放的な遊びを楽しむ。

ゆりぐみ【令和2年7月豪雨】

 豪雨の際は、お休みや早めの降園をしていただきありがとうございました。
大村市でも大きな被害があり、実際目にした子、ニュースで見たという子もおり、「車が浮いていたよ。」「お家に水がはいっていたよ。」などと知らせてくれました。また、「雨がたくさん降ったけれど、みんなのお家大丈夫だった?」と尋ねると、ほとんどの子が「大丈夫だった」という中、一人の男の子が「大丈夫じゃなかった。僕の家に行く道が水でいっぱいだった。」と教えてくれました。今回の豪雨を経験して、子どもたちなりに雨の怖さを感じたようです。
梅雨が明け暑くなると、水は子ども達には楽しいものになります。また、人が生きていくために必要なものでもあります。しかし、水(雨)は山や道を崩したり、家の中を水浸しにしたり、時には人を流してしまうこともあり、とても怖いものであることを折に触れ知らせていきたいと思います。

8月の目標

*汗をかいたら衣服を着替えるなど、自分で気づき、身の回りの始末を丁寧に行おうとする。
*十分な水分補給、休息をとっていく。
*水、泥などの身近な素材を使って、友達や保育者と一緒に夏ならではの遊びを楽しむ。

さくらぐみ【セミの観察】

 大雨の翌日、ふ化しようとしていたセミが雨風で園庭の木の下に落ちていました。まだ、体は柔らかく羽も薄い黄緑色で広げる前の状態でした。飼育箱に入れ観察していると、子ども達の小指の爪の先程度だった羽が、どんどん広がっていき、色も黒くなっていく様子に驚いていました。早速、図鑑をひろげ「クマゼミ?」「ミンミンゼミ?」と子ども達同士で話し合いながら、セミの種類を予想する姿がとても輝いていました。また、セミが一週間しか生きられないこと、どうして土の中で成長して出てくるのかなど、疑問に思ったことを自分たちで調べることで、より知識として自分のものとなったようです。逃がして数日後、テラスに飛んできたセミを「あの時のせみかな?」と話しをしていた子ども達の姿がかわいかったです。

8月の目標

*夏期の健康な過ごし方が分かり、快適に過ごす。
*友達と協力したり、競いあったりする事を楽しむ中で思い切り体を動かす。
*夏の自然事象に関心を持ち、夏ならではのダイナミックな遊びを楽しむ。