保育について

園の広場

つぼみぐみ【信頼・安心感のある環境】

 0歳児は、身体的な成長はもちろんのこと、いろいろな成長が著しい時期で、月齢や成育歴などで個人差があります。生理的な欲求を十分に満たし、安心して過ごせる環境の中で一人ひとりの関りを大切にして保育者との信頼関係を築きながら、いろいろな経験ができるように関わっていきたいと思います。子ども達が何を感じ、願っているのか心の動きをくみ取り受け止めてあげたいと思います。子ども達が何かをじーっと見ている時、何度も同じ動作を繰り返して楽しんでいる時など、子どもの気持ちに寄り添い満足や充実感を感じられるように関わっていきたいです。一年間、ご家庭の方と一緒に、お子様の成長を温かく見守っていきたいと思っています。

4月の目標

*園の環境に慣れ、一人一人のリズムで安心して過ごせるようにする。
*保育者と一緒に、好きな遊びやふれあい遊びを楽しむ。

ももぐみ【人間関係とことば】

 保育士に見守られながら、一人遊びを楽しむことから、少しずつ友達といることや同じ空間で一緒に遊ぶ喜びを感じるようになります。大人の言うことも分かるようになり、呼びかけ、拒否を表す片言を使ったり、言葉を言えない子も指差しや身振りで教えようとしたり、自分の思いを伝えたいという欲求が高まってきます。人や身近な物との関りの中で発語の意欲を育てたり、保育者と一緒に好きな歌や絵本を見ながら模倣したりして言葉を使うことの楽しさを味わえるようにしていきたいと思います。また、体を動かすことは、言葉の発達に繋がるとも言われるので、全身や手指を使った遊びを十分に行い、子ども達がいろいろな方法で自分の気持ちを表出できるよう温かく見守りながら、発語を高め、語彙数を増やしていけるよう関わっていきたいです。

4月の目標

*一人ひとりの生活リズムを大切にし、新しい環境に慣れ安心して過ごせるようにする。
*保育者との安心できる関わりの中で好きな遊びをみつけたり、春の自然に触れたりすることを楽しむ。

すみれぐみ【魔の2歳児】

 2歳児は、自己主張が強くなり多くのことに自分で取り組もうとしますが、ときに上手くいかず、イライラと癇癪を起してしまうことがあります。やりたいという気持ちやイライラをぶつけられた時には「○○したかったんだよね」「○○は嫌だったんだね」など子どもの気持ちを受けとめ寄り添っていきたいと思います。まだ上手く自分の気持ちや思いを言葉として伝えることができない子もいるので、気持ちを代弁したりして関りをもつようにしていきます。また、好奇心も出てきて「なんで?」「これはなに?」などの質問が増えてきます。忙しくてつい「あとで」や「わからない」などと答えてしまいがちになりますが、好奇心は人生の財産にもなるので、子ども達と一緒に考えていきたいです。

4月の目標

*新しい環境や保育者に慣れて安心して過ごす。
*保育者や友達と一緒に好きな遊びを楽しむ。

たんぽぽぐみ【手指を使った遊び】

 今年度の3歳児は、手指を使った遊びを充実させながら様々な成長・発達へと繋げていきたいと思っています。手指運動では、2つの動作が同時にできるようになるので、ハサミの操作は紙を回しながら切ることを知らせ、折り紙遊びは、一点だけではなく二点、あるいは折り線に合わせる等、より細かい動きが必要な折り方に挑戦させていきたいと思っています。そして、粘土や砂、遊具を使った遊びでは、手や指の力加減を調整することできるようにしていきたいと思います。細かい手指の動きができるようになると、生活面では細かいボタンを留めたり、袋を結ぶこともできるようになります。又、絵画・制作などでは作品を作る過程で創造性・表現力を培い、更には作った物をごっこ遊びへと展開し友達の関わりの成長をも育んでいきたいと思っています。

4月の目標

*一人ひとりの気持ちを受けとめ、安心して過ごせるようにする。
*自分のロッカーや場所などがわかり、簡単な身のまわりのことを保育者と一緒にしたり、自分でやってみようとする
*好きな遊びを見つけたり、春の自然物に親しみを持ったりする。

ゆりぐみ【私の気持ち・友達の気持ち】

 人間関係においては、4歳児になると少しずつ、相手にも考えや思い・気持ちがある事に気付き、関りが広がったり・深まっていくことで、友達と一緒に行動することに喜びを見出したり、仲間意識が少しずつ芽生えてきます。友達の中で、一人一人が十分に自己発揮しながら、友達と多様な関りが持てるよう援助したり、遊ぶ中で友達と工夫したり、協力する楽しさを味わえるような環境をつくっていきたいと思っています。その一方で、喧嘩が多くなり、人間関係の葛藤に悩む時期ともいえます。喧嘩は、自分の自分の思いを相手に伝えたり、逆に相手の思いを聞き相手の立場になって考えるという経験をします。最初は、自分の思いの方が強いので、保育者が仲介にはいり、相手の気持ちを一緒に考えていきながら、友達の思いを知らせていきたいと思います。

4月の目標

*生活の仕方がわかり、身の回りのことを自分で行っていく。
*約束を守りながら、戸外で思いきり体を動かして友達や保育者と一緒にのびのびと遊ぶ。
*春の自然に興味・関心を持ち、植物や生き物を見たり、触れたりして遊ぶことを楽しむ。

さくらぐみ【自分の力を発揮し主体的に遊ぶ】

 成長と共に様々なことができるようになり、遊びの幅も広がってきました。いろいろなことに興味・関心を示し「やってみたい」と意欲的な姿が見られます。反面、自分が選んだ遊びにも集中できず、途中で投げだしたり、遊びを次々代えたりする子もいます。このような現状から今年度は、一つのことにじっくり取り組める力を育てていきたいと思っています。体を思いっきり動かして遊んだり、個々に目標を持ち諦めない気持ちや達成する喜びなどを味わせたり、机上遊びでは座って自分が選んだ遊びに集中して取り組めるよう、遊びの内容・環境の工夫をしていきたいです。そして、子どもが遊びの過程で頑張ったこと、自ら考えたり、工夫したりしたことを認め、褒めることで、自信や「またしてみよう」とする意欲に繋げていきたいと思います。

4月の目標

*新しい環境になれ生活の流れを知り、出来ることは自分でする。
*進級したことを喜び、新しい保育士や友達と好きな遊びを楽しむ。
*身近な春の自然に興味・関心を持つ。