保育について

園の広場

つぼみぐみ【氷って冷たいね!】

 先月、食紅で色をつけた氷に触れて遊びました。始めて触れる氷の冷たさに一度に触ると手を引っ込める子、氷の気持ちよさを知り氷が溶けるまで握りしめている子、氷の色に興味を持ち、ジッと見入っている子など様々な反応が見られました。今まで関わってきた“もの”にない感触や色、形、温度、そして溶けたりなくなったりする“不思議さを全身で感じとり楽しんでいます。興味をもった対象にかかわることで「科学する心」の育ちにつながることが期待できます。今後も子ども達の反応、興味を大切にしていきながら夏ならではの遊びが充実するように関わっていきたいと思います。

8月の目標

*安定したリズムの中で、体調に配慮しながら健康に過ごせるようにする。
*保育者と一緒に夏の遊びを十分に楽しむ。

ももぐみ【“ポッとでた”】

 夏になり、水を使った遊びが増えると、子ども達の言葉に変化が現れました。今までは、“もの”の名前を言うことが多かったですが、水に触れ「つめたい」、色水を見て「きれいね」、カップにたくさん水を入れると「いっぱい」といったように五感で感じたことや量の多さを知らせることができるようになっています。しかし、これは自発的に出てくる言葉ではありません。保育者が一緒に遊び、発した言葉を自分の中に取り入れて使うことができるようになっているのです。水に触れて冷たさを感じ、それを保育者が「つめたい」と言葉にしてあげることで、この感じが「つめたい」ということなんだと知るのです。このように開放的な夏こそ、いろいろな感触に触れさせながら、五感を使ってその“もの”を知り言葉の表現を知らせていけたらと思っています。

8月の目標

*休息や水分補給を十分行い、安定した生活リズムの中で元気に過ごせるようにする。
*保育者や友達と一緒に夏の遊びをダイナミックに楽しむ。

すみれぐみ【たなばたさま】

 七夕の日。夜空に星が光ることや織姫・彦星について知らせると、自分たちで七夕の壁面をみながら、「あれは彦星」「女の子は織姫」と言ったり、中には「お仕事をしていないから神様が怒って会えなくなったとよ。」と、簡単な由来の説明も出来る子もいました。七夕にちなんだ遊びでは、衣装作りとそれを着ての遊びが、とても盛り上がり、衣装作りは、シールを貼ったり、ペンで丸、縦と横線等の模様描き「これ○○の」と、手作りの自分の洋服に大喜びでした。その後、織姫、彦星に変身して運動遊具の障害を越え天の川を渡ると二人が出会えるという遊びをしましたが、出会って嬉しくてギューと抱きつくカップル、恥ずかしくって立ちすくんでいるカップルとあり微笑ましかったです。当日の夜はあいにくの天気でしたが、「親子で星探しをしました。」「お空に行ってみたいね。」等と七夕を通しし、いつもと違った親子の時間を楽しまれたようで嬉しく感じました。今後も、日本古来の行事を大切に伝えていきたいと思います。

8月の目標

*活動と休息のバランスをとりながら一人ひとりの健康状態を把握し、快適にすごせるようにする。
*促されながら、簡単な身の回りの事を自分でやってみようとする。
*水や砂に触れたり、体をのびのび動かしながら夏の遊びを楽しむ。

たんぽぽぐみ【水遊び大好き】

 水遊びが大好きな子ども達は、プール初日の日は大興奮でした。体操、消毒をして、プールに入ると「ワァァー冷たい!」と言いながらニコニコ笑顔でした。水の中を立って歩いて回ったり、アヒルさん、ワニさん歩きをしたり、一つひとつの動きに歓声が上がっていました。最後は、水鉄砲やペットボトルを使って水のかけあいをすると、真っ先に水鉄砲を保育者にむけて発射する子、お友達とかけ合いをする子、かけ合いから避難する子と様々でした。保育者に挑んできた子は、水をかけても平気でプールの中はすごい水しぶき、かけ合い大合戦でした。まだ、顔に水がかかることが嫌いな子もいますので、今年のたんぽぽ組の水遊びでは、『手ですくった水で顔を洗えるようになる』ことを目標に頑張ります。ご家庭でも、お風呂に入ったときなどに練習してみて下さい。

8月の目標

*夏の健康・衛生面に注意して、快適な環境のもと健康的に過ごす。
*保育者や友達と一緒に夏の自然に触れていきながら、夏の遊びを楽しむ。

ゆりぐみ【シャボン玉】

  グループでシャボン玉液作りをしました。「お友達と一緒に作るので交代に液を入れていこうね。」と声をかけるとグループにより、いろいろな方法で順番を決めていました。グループにリーダーシップをとる子がいると「次、○○ちゃん、その次は~。」と決めてくれ、アイディアマンがいると「じゃんけんで、勝った順にしよう。」と意見を出してくれました。もちろん、「ぼくが1番」と1番がたくさんいてなかなか決まらないグループもありました。また、順番が決まったからとスムーズにいくグループばかりではなく、せっかく決まった順番が台無しのところも‥‥。しかし、シャボン液は上出来で、大きなシャボン玉がたくさんできました。
簡単な話し合いですが、こういう経験の中で自分の意見を言ったり、友達の意見に同調すること等を身につけていきます。これからも、保育者が仲介しながら子ども達の中で考えを出し合い遊びができるよう関わっていきたいです。

8月の目標

*夏の過ごし方を知り、身の回りのことを自分でしようとする。
*夏期の自然現象に興味、関心を持ち身近な動植物に親しむ。
*水や泥、砂に触れて夏ならではの遊びを十分に楽しむ。

さくらぐみ【船を作ろう!】

 牛乳や発砲スチロール、卵パックなど廃材を使って船作りを行いました。船の土台はありますが、後は自分が作りたい船を必要な材料を使って作ります。「船だから‥旗があった方がいいかも。」「後ろのくるくる回るの、つけよ!」などと一人ひとり試行錯誤しながら作っていきました。しかし、「あれ、くっつかない。」「なんか変だな。」と思うようにいかず苦戦する姿も見られ、みんなが真剣な表情です。どうにか、出来上がると満足気な顔をして、今度はいつ水に浮かべられるか「今から?」「船いつ浮かべるの?」と聞いてきます。ついに浮かべるときがくると「わぁ~」「すごい!浮かんだ!」と大喜びでした。コロンとひっくり返ってしまった船もありましたが、「なんでかな?」と考えたり、「そうか、これがここにあるから倒れるんだ。」と発見しながら、「よし、次は」と思いを巡らせているようでした。今後も遊びの中で様々な経験をしながら、気づきや発見、喜びを大切にしていきたいと思います。

8月の目標

*夏期の健康衛生に必要な生活の仕方がわかり、快適に生活できるようにする。
*夏の遊びを楽しみ、工夫したり自分なりの目標を持って取り組もうとする。
*異年齢の友達と遊ぶ楽しさを味わい、つながりを深めていく。