保育について

園の広場

つぼみぐみ【手づかみ食べからスプーンへ】

 以前は、手づかみ食べが中心だった子ども達ですが、だんだんと手指の発達が見られるようになり、スプーンを使っての食事を促しています。お皿にスプーンがあると自分から持つことはできますが、“すくって食べる”という意識はまだ薄いです。そのためにも、大人がスプーンに一口大の食べ物をのせてやり、それを口に運ぶ経験をすることで、少しずつスプーンは食べ物をのせるものだと理解できるようになっていきます。焦らず繰り返し行うことが大事です。何よりも「食べたい」という気持ちを大切にし、無理強いをせず、口出し手出しをし過ぎないようにしましょう。

11月の目標

*一人ひとりの様子を見ながら薄着を心がけ、健康で快適に過ごせるようにする。
*秋の自然に触れながら、戸外で体を動かしたり、葉っぱや木の実に興味をもって遊んだりする。

ももぐみ【洋服の着脱 頑張っています!】

 夏は汗で難しかった着脱が、最近は保育者に見守られ「よいしょ~!」とズボンやパンツを一生懸命引き上げています。足をズボンに通しきるのに苦戦し、「できない~!」と訴えてくる子、泣いてくる子もいますが、保育者の励ましや部分介助を受け、随分自分でできるようになってきました。帽子や靴は前後・左右が反対になったりしますが、自分でできたことが嬉しくて「できた~!」と嬉しそうに見せてくれます。「自分で!」の気持ちを大切にしながら、これから少しずつ上着の着脱にも挑戦していきます。しかし、イヤイヤ期に差し掛かった子ども達の介助や対応が難しいので、気長に見守ったり、次に行うことの楽しみを知らせたりしながら関わっていきたいです。

11月の目標

*簡単な身の回りのことに興味を持ち、自分でしようとする。
*保育者や友達と一緒に秋の自然に触れながら体を動かすことを楽しむ。

すみれぐみ【お店屋さんごっこ】

 お店屋さんごっこでは、嬉しそうにどんぐりの財布を下げて、さくら組の友達と一緒に各お店を回って欲しいものを買うことができ満足そうな子ども達でした。遊びの中でお金のやり取り経験することで「勝手にとったらどろぼうだよ。」などと友達同士で言い合う姿も見られました。友達同士での関りが増えて、ごっこ遊びを楽しめるようになってきたすみれ組。最近は、遊具の下でアイス屋さん、ジュース屋さんごっこなど年長・中児がしていたお店屋さんを真似したり、保育者の仲介を受けたりしながら「ジュース屋さんです」「お金下さい」など簡単な言葉のやり取りをしながら楽しく遊んでいます。異年齢児との関わることで同年齢では学べないいろいろな学びがあります。これからも、いろいろな人との関わりを大切にしていきたいです。

11月の目標

*気温の変化や体調に留意し、健康的に過ごせるようにする。
*保育者や友達と簡単な言葉のやり取りやごっこ遊びを楽しむ。

たんぽぽぐみ【お友達はどんな気持ち?】

 仲のいい友達と一緒に遊んだり集団で遊んだりと友達と関わって遊ぶことを楽しめるようになってきました。しかし、友達との関りが増えると気持ちの行き違いからトラブルが発生します。上手く言葉にできなかったり、保育者へ訴えにきたり、言い合いやとっさに手をだしてしまうケンカもみられます。その都度、原因や相手の気持ちを一緒に考えていますが、自分の気持ちは言えても相手の気持ちを受け入れることはまだ難しいようです。「自分がされたらどうかな?」と問うと「いやだ」「嬉しくない」と気づくこともあるので、時には友達と衝突しながら相手の立場や気持ちが理解できる子に育ってほしいと思います。

11月の目標

*一人ひとりの体調を把握し、手洗い・うがいの習慣が身につくようにしながら健康に過ごせるようにする。
*秋の自然の変化に興味・関心をもち、自然物やいろいろな素材に触れて描いたり作ったりして遊びを楽しむ。
*集団生活に必要なルールを知らせてもらいながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わう。

ゆりぐみ【初めての稲刈り】

 6月に植えた苗が成長し、黄金になった稲を見て「お米だ!」と喜んでいた子ども達。はさみで切ったり、保育者と一緒に鎌を使って刈り、たくさんの収穫ができました。田植え→稲刈り→脱穀→精米と体験することで、お米ができるまでには大変な仕事がたくさんあることを知りました。そして、その大変さを少しでも体験したことと共に、毎日、ご飯が食べられることは当たり前ではないこと、他国では毎日ご飯が食べられない人がいることを話すと、弁当箱の隅についているご飯粒も残さず食べようとするようになり、みんなで感謝の気持ちをもって毎日残さず食べることを約束しました。

11月の目標

*気温の変化に気づき、衣服の調節や手洗い・うがいを行い健康に過ごせるようにする。
*寒さに負けない体つくりをし、のびのびと体を動かして遊ぶことを楽しむ。
*保育者や友達と共通の目的をもって、活動したり遊ぶことを楽しむ。

さくらぐみ【なりきりごっこ】

 今月は勤労感謝の日があるので、いろいろな仕事に興味が持てるようにお父さん・お母さんのお仕事の洋服や小物を使ってなりきりごっこをしました。とても喜び、まだ大きい大人の仕事服に「大きいな~」「こんなの使っているのか。すごいな~」と親の偉大さを感じていました。また、今まで知らなかった仕事を知ったり、仕事の内容をみんなで考えたりすることもできました。世の中にはたくさんの仕事があることを知らせることで、将来の夢もプリキュアや仮面ライダーから「薬剤師」「ペット屋さん」「学校の先生」などと変化も見られました。今回の遊びを通して、社会のため、家族のために働いているお父さん・お母さんへ感謝の気持ちを持つことができました。

11月の目標

*気温の差を感じ必要な生活習慣を身につけ自ら行っていく。
*季節の変化に気づき自然事象に興味・関心を持つ。
*共通目的や目標をもって遊びを工夫しながら、遊びの内容を自分で考えていく。