保育について

園の広場

つぼみぐみ【もりもり食べて大きくなろうね】

 少しずつ動けるようになり、食べる量も増えてきました。ミルクだけだった子も、重湯、ペーストと離乳食が進み、4月当初は少なかったベビー椅子が今ではずらりと並んでいます。低月齢児は食べさせてもらい、「早くちょうだい!」と言わんばかりに「あーあー」と声を出し、スプーンを近づけると口を開けて満足気な表情で食べています。高月齢児も、食べることに興味を示し手づかみで食べています。手づかみ食べは、手が汚れたり食べこぼしが多くなり、家庭では大変になるかと思いますが、手づかみ食べは食べ物を手指でつまんで口までの距離感をつかむための大切な行為です。また、今後、スプーン、箸など道具を使って食べるようになるための過程でもあります。ご家庭でも、子ども達の「自分でやりたい」「食べたい」という気持ちを大切にしながら楽しい食事時間をつくって下さい。

7月の目標

*一人ひとりの健康状態に合わせて、ゆったりと快適に過ごせるようにする。
*水の感触や開放感を味わいながら楽しむ。

ももぐみ【“ポッとでた”】

 絵本を見ても歌を歌っても、動物に関するものだと子ども達の反応もよく興味も大きかったので、先月は動物に関する遊びを取り入れてみました。子ども達の大好きな動物は“ゴリラ”でウホウホと胸を叩く動作はちびゴリラのようです。掲示してある動物の写真を見て“ライオン”“キリン”など言葉で言える子や、ゴリラのよに動作で知らせてくれる子もいて、その子なりの表現の仕方で伝えてきてくれていました。さて、左下の写真は子ども達に見せた紙芝居の一部です。何か分かりますか?そうです、“ブタのおっぱい”です。しかし、ほとんどの子が分からずにて、一人の子が「ふうせん」と答えました。確かに形は風船がたくさん並んでいるように見えました。1歳児なりのかわいい発想が微笑ましかったです。遊びを通して言葉の表現も広がりますが、一緒に遊んでくれる大人がいなければ遊びや興味は広がりません。一緒に楽しむ中で、子ども達の仕草や発した言葉をうけとめ、話すことの楽しさを感じられるようにしたいです。

7月の目標

*夏季の保健衛生や安全に留意し、一人ひとりの健康状態を把握しながら快適に過ごせるようにする。
*保育士や友達と一緒に、水や砂に触れ、プール遊びなどの夏の遊びを楽しむ。

すみれぐみ【芋さししたよ!】

 先月、もりもり農園にサツマイモの苗を植えました。「今日は何をするの?」と訊くと「いもさし!」と言って楽しみにしていました。苗の根から芋ができることを知らせましたが、まだ理解するのは難しく“いもさし”と言葉で言っても“いもほり”と思っていた子がほとんどで、芋がないことにキョトンとしていた子ども達でした。実際、保育者と一緒に苗に土をかけ、小さな手でトントンとすることで“いもさし”が分かったようです。子どもは、実際に体験したり経験することで様々なことを獲得していきます。これから芋の苗が成長していく過程を見ていきながら収穫を楽しみに待ちたいと思います。

7月の目標

*夏季の健康面や衛生面に留意し、快適に過ごせるようにする。
*保育者や友達と関わりながら、様々な素材に触れ、夏ならではの遊びを楽しむ。

たんぽぽぐみ【数字の1はな~に?】

 数字の歌を楽しく歌いながら、数字に興味を持っていきました。子ども達は数字の形を絵にしたものを喜び、繰り返し歌っていくうちに「お池のがちょうはな~んだ?」と問いかけると「に!(2)」等と数字を答えられるようになってきています。数字の形と呼び名の一致はまだ難しいですが、カレンダーや時計など生活の中で数字に興味を持たせていきたいと思います。また、3歳児にとって数をかぞえることは、歌をうたう、ダンスを踊ること等と同じように楽しく感じています。10以上の数を唱えることよりも5までの数の概念を理解できるようにしていきたいですが、教えるというよりも、遊びの中や生活の中で楽しく数に触れていきたいと思います。

7月の目標

*夏季の保健衛生や安全に留意し、水分補給・衣服調節を行い快適に過ごす。
*水・砂・泥の感触を味わいながら友達や保育者と一緒に夏の遊びを楽しむ。

ゆりぐみ【聾学校幼稚部のお友達と遊んだよ!】

 聾学校幼稚部との交流会がありました。幼稚部のお友達とお話をするときは、肩をトントンとたたいたり、正面から声をかけたりすることを教えてもらい、優しく関わることができていました。手をひいて「こっちだよ。」とリードする姿は、とても微笑ましかったです。しっぽ取りゲームの時は、しっぽをつけてあげようとする子や手をつないで一緒に逃げようとする姿も見られました。子ども達の中には、新しいお友達ができたという感覚だったようで、別れの際は「また遊ぼうね。」と何度もタッチしていました。これから、たくさんの人と出会い、関わる中で優しさや助け合いなど、豊かな人間関係の基礎を育んでいってほしいと思います。

7月の目標

*夏の生活の流れを知り、身の回りのことを自分で行っていく。
*保育者や友達と一緒に様々な素材に触れながら夏の遊びを楽しむ。

さくらぐみ【雨】

 雨の日が続くとちょっぴり心もどんよりしてしまいますが、そんな雨も子ども達にとっては、あそびの一つです。雨の散歩では、水たまりにはいってみたり、カサにおちる雨の音を「ポタポタと聞こえる!」と楽しみました。また、保育者が「雨は何で降るのかな?」と尋ねると「雷さまが泣いているんじゃない!?」と発表してくれ、周りの子も「いや、雷さまは太鼓ば叩きよらすとよ。」「じゃあ、神様の涙かも!」と、みんなで考えます。本当の正解には届きませんでしたが、一生懸命考えている子ども達の姿は、とてもかわいらしかったです。その後、図鑑を持ってきてもう一度調べていきました。まだ、理解することは難しいですが大気中の水蒸気から雲になり、そこから氷の粒になったものが溶け、雨になって降ることを知りました。今後も、子ども達の言葉に耳を傾け、いろいろなことを想像したり、考えたりしながら興味や関心を高めていきたいと思います。

7月の目標

*夏季の健康衛生に留意し、快適に過ごせるようにする。
*夏ならではの開放的な遊びを全身を使って楽しむ。
*身近な動植物に触れたり、夏の自然現象に興味・関心をもつ。